精力剤を買う時に誰もが気になるのが成分ですよね。
「クラチャイダム○○mg配合」
「マカ○○mg配合」
などで購入を決める人も少なくありません。
しかし注意をしなければいけないのが、『成分量を記載する法律がない』ということ。
今回は厚労省が承認するよりも少ない成分のまま製造し、販売してしまい、摩耶堂製薬が厚生労働省から17日間の業務停止命令を受けました。 医薬品は含まれている成分がどれぐらいの量なのか記載をしなければいけませんが、ほとんどの精力剤は医薬部外品です。
医薬部外品にあたる精力剤は成分を記載する決まりはありますが、成分量を記載する決まりはなく、各社の自己申告となっているのが現状です。
今回は、国が認めている有効成分の量を偽っていたのが問題です。
ってことは、ウソの記載ができるってこと?
もちろん、ある程度知名度があったり、販売会社がしっかりしている精力剤でウソの記載があるなんてことはありませんが、販売会社もわからない、怪しいモノは多少警戒をした方が良いでしょう。
従業員数名の販売会社が虚偽の成分表記をしていたのであればわかりますが、
製薬会社が行っているとなれば大問題!
ここで事件の経緯をおさらいしてみます。
というわけで大手製薬会社(摩耶堂製薬)が成分量を偽って販売していたわけではありませんでした。しかし、子会社にするときにきちんと調べていなかったのが今回の事件を引き起こしてしまった原因と言えます。
また、国も簡単に虚偽の製造記録に騙されているわけですから、もっとしっかり調べてもらいたいですし、成分量を偽っても簡単に製品化できてしまうシステムなら見直す必要がありそうです。
騙されないように”購入する側”も情報を収集しておく必要があります!
成分を偽ったり、誇大な広告を打ち出している精力剤は少なからず存在しています。
精力剤を使う目的は「悩みを改善できるか」ということです。
広告だけの謳い文句を信じるのではなく、実際に使用した人がどんな効果があったのか、変化があったのかをしっかりと情報取集することが大切です。
販売会社など"商品が売れると利益がある人"が書いたステマ口コミも多いので、すべての口コミを鵜呑みにせず、自分自身で良し悪しを判断できるぐらいの精力剤に対する知識を蓄えておく必要があるでしょう。
良いことしか書いてない口コミには特に注意!!
厚生労働省への申請とは異なる成分量で医薬品の精力剤を製造、販売したとして、兵庫県は5日、製薬会社「摩耶堂製薬」(神戸市西区)に、6~22日の17日間の業務停止命令を出したと発表した。服薬しても健康への影響はないとみられる。
県によると、同社は主力製品「マヤ金蛇精(カプセル)」「金蛇精(糖衣錠)」について、厚労省の承認よりも有効成分が少ない製品を製造、販売。県による5年に1度の立ち入り調査の際は、正しい量を記した虚偽の製造記録などを示し、事実を隠ぺいしていたという。
10年以上前から同様の製造方法を続けていたとみられる。
同社は、2015年10月に経営難から大手製薬会社の子会社となった。新経営陣の下で製造工程などを点検する過程で判明し、昨年2月、県に申告。既に違反品は回収したという。 神戸新聞NEXT:2017.1.5 精力剤の成分量偽り製造 製薬会社に業務停止命令