シトルリンには精力アップに働きかけるだけでなく、たくさんの作用があります。特に、海外ではシトルリンを含む、スポーツにおけるパフォーマンスの向上を目的にしたサプリメントも多くのアスリートに親しまれています。
なので筋肉増強や疲労回復といった効果も期待できます。
もともと医薬品でしたが、副作用の報告がなく危険性が低かったため、
2007年に医薬品から外され健康食品として販売することができるようになりました。
まずは、シトルリンとは精力剤としてどう有効なのか、またほかにも効果がみられる作用があるのかなど解説していきます。
・スーパーアミノ酸と呼ばれるシトルリン
名前からもわかるようにシトルリンはスイカから発見された成分でアミノ酸の一種です。
アミノ酸の中でも”スーパーアミノ酸”と呼ばれています。
スイカだけではなく、メロン、ニガウリ、キュウリなどウリ科の食物に多く含まれています。
もともと医薬品だったシトルリンが”スーパーアミノ酸”と呼ばれる理由にはどんなことがあるのでしょうか?
・精力に作用する仕組み
では精力にはどう作用するのかというと、ポイントは血行促進にあります。
シトルリンは体内に摂取されるとアルギニンに変わります。その時に一酸化窒素(NO)を生成します。
その一酸化窒素は血管を広げて血流をよくする働きがあるため、血行促進をうながすんですね。
もともと勃起とは、ペニス中の3つの海綿体に血液が流れこみ、血液を含んだ海綿体が膨れることにより起こる現象です。
血行が促進され血液が海綿体に流れ込みやすい状態になるのですから、勃起には当然プラスになります。
血行促進の働きは精力アップだけではなく、脳の血流アップにより記憶力や集中力アップにつながったり、動脈硬化や心筋梗塞の予防にまでなるといわれています。
元々医薬品だったものが健康食品に下げられたくらいなので、副作用の心配はまずいりません。
しかし、ゼロではありません。使用する上で注意するのは以下のような場合です。
シトルリンの一日に摂取する推奨量は800mgほどです。
アミノ酸の一種なので、ほかのアミノ酸と同じように、基本的に過剰摂取された分は体外に排出されてしまうため、それほど過剰摂取に敏感になる必要はありません。
ただし、サプリメント自体に過剰摂取すると体に良くないという側面はあります。
なぜなら、サプリメントを作るには成分を固めるための凝固剤、飲みやすくするための糖分、腐らせないための保存料など、たくさんの添加物が使われています。それぞれが無駄に多くとると体に良くない影響があります。これらも一緒に摂取していることを忘れないでください。
実はシトルリンは、同じように精力剤に含まれることが多い「アルギニン」との相性がいいんです。なんと、一緒に摂取することで相乗効果を期待できます。
・アルギニンの効果、特徴は?
アルギニンも実はシトルリンと同じく一酸化窒素を生成します。そして体内ではシトルリンがアルギニンに変換され、その後アルギニンの一部はシトルリンに再変換されます。
筋肉を作ったり、免疫力の向上、疲労回復、成長ホルモンの増加、そしてシトルリンと同じ血液循環の向上など多くのプラス作用があります。
・アルギニンの致命的な欠陥とは
口から取り入れたアルギニンがどのくらい吸収されて血管拡張に働いてくれるのか?
アルギニンを主力としたサプリメントを考える場合はこの点が対策されているかを調べておく必要があります。
そして、このアルギニンの致命的な弱点を補うのがシトルリンなのです。
上述の通りシトルリンはアルギニンとかなり近い成分ですが、肝臓や腸で消化されてしまうようなことはありません。
アルギニンだけを摂取した場合と、シトルリンだけを摂取した場合で、どちらが体内のアルギニン濃度が高いかを調べた実験がありました。この実験において、シトルリンの方が体内のアルギニン濃度が高くなったという結果があります。
つまりシトルリンとアルギニンは相乗効果があるというよりも、一緒に摂らないと大幅なロスをしてしまう。ということです。
どちらかだけと言われればシトルリンですが、どちらも配合されているものを摂るのが最も効率よく吸収されるといえます。
勃起する仕組みが、ペニスの海綿体に血液が流れ込み膨張するという流れである以上、血行促進作用が期待できるシトルリンが一般的にいう増大サプリに入るのは確かでしょう。
気を付けることはベストな量を摂れるものかをパッケージや情報から正確に判断する必要があるということです。
中には配合量を一切公表していないメーカーもあるので、そのような不審な商品はまず選んではいけません。
さらに、マイナス20%からプラス50%程度までの配合量のズレは”誤差”として認められてしまうので、表示があるものでもその範囲では実際と異なることがあるという事実も知っておきましょう。
シトルリンはアルギニンとの相乗効果が期待できるので、サプリメントを選ぶならもちろん一緒に配合されているものを選ぶベきです。
さらにはそれぞれの配合量が必要十分なのか見ていきましょう。
シトルリンの配合量は150mg、アルギニンは配合量不明です。
シトルリンの目標量800mgには遠く及ばないものの、主要成分はマカとクラチャイダムのため、バランスのとれた精力剤となっています。
有効成分の配合量が不明なのはマイナスですが、
価格は手が出しやすく初心者向けの精力剤と言えます。
アルギニン配合量は1600mg、シトルリンは500mgと若干物足りないかもしれませんが、相性のいい二つの成分を主力としており、アルギニンが吸収されやすいところがいいです。
ただし、30日分12000円と若干割高にはなります。