エッチな恰好の女性がコチラに向かって
「あきらめないで、頑張って!」などと語りかけるポスターがドン!
左右を見渡せば”絶倫”の文字がいたるところで、アピール!
入口では、白髪で優しい笑顔のおじさんのキャラクターが胡散臭さを増幅させている!
「あの赤くて、いかにも怪しいお店はなんなんだ?」と気になりませんか?
如何せん、とても入りづらいお店なので「中に何があるのか?」そして、「こんなお店を出しているのはどんな会社なのか?」など気になる方のために、詳しく紹介してみます。
このお店、実は創業20年以上の歴史を持つ薬局で、『あかひげ薬局』といいます。
薬剤師がいて相談もできる”専門店”で、日本でもっとも規模が大きいんです。
北は北海道の札幌から、南は九州の福岡まで、計11店舗を展開。
都心部には新宿東口駅前、大塚、新橋、横浜関内などに店舗があります。
精力剤サプリだけではなく、バイアグラやレビトラなどの医療用医薬品以外なら、
第一類医薬品~第三類医薬品まで一般用医薬品も扱っています。
ご存知のように、一般用医薬品は薬剤師か登録販売者が勤務していないと販売することができないものです。「あかひげ薬局」は怪しいですが、薬局という名がつく通り、実はきちんとした専門家が働いています。
もちろん普通の薬局やドラッグストアでも扱っているお店はあります。
その点、「あかひげ薬局」なら専門なのでそのような心配はしなくて済みます。しかも店舗によっては入口が2つあって目立たない裏口から入れるお店もあるんですね。
店舗は開店時間が朝は9時から夜は10時まで。意外と朝型の営業時間(笑)。
さらにネット上の「相談室」では直接悩みをメールで相談できるフォームも用意されています。ただ、残念ながら、名前や住所、連絡先など割と記入事項がたくさんあるので、億劫に感じてしまう人もいるかもしれません。
1950年生まれの67歳。芳香園製薬に入社し、その後独立して愛知県名古屋市に第1号「赤ひげ薬局」を開業しました。
実はこの「芳香園製薬」も精力剤に特化したマーケティングを行っている会社です。ここで基本的な知識を学んだと思われます。
それにしても内原氏は”赤ひげ”ではないのに、何で薬局の名前は「赤ひげ」なんでしょうか?
由来ははっきり発表されていませんが、おそらく、山本周五郎氏作の『赤ひげ診療譚』の赤ひげ先生から来ているのではないでしょうか?
1965年に世界の巨匠「黒澤明」監督に映画化されており、破天荒でスター性を持った医者である赤ひげ先生が登場します。
この映画は人間のいやらしさや業の深さ、生命の尊厳や貧困の厳しさを見る側に突き付けてくる作品。この時、15歳の内原氏が大きな影響を受けていても不思議ではないのではないでしょうか?
赤ひげ薬局は精力剤専門店として、日本では確固たる地位を築いているといってもいいと思います。が、正直扱っている精力剤はめちゃくちゃ高いです。
例えば、赤ひげ薬局の中で最も人気のある「NEWストロングミサイル」は180粒(約20日分)で14040円、中には一か月分で10万円以上する超高価な精力剤もあります。
ストロングミサイルの主成分は「シトルリン」と「高麗人参」で、それぞれが1日分が500mgと特別多く配合されているわけでもなく、普通の精力サプリと同じ感じです。
他のサプリとは違って店舗もあり相談しやすいことを考えると相談料込という価格設定なんでしょうか?
しかし、開業したころと違い”ED治療薬”が一般に広く出回っている現状では、おそらく営業はかなり厳しい状況に追い込まれているのではなでしょうか?
駅裏のこの薬局に客がいるのを見たことないんだけどwどうやって経営成り立ってるんだろう?
— 茶トラん (@noranekonotango) 2016年10月26日
#赤ひげ薬局#名駅 pic.twitter.com/5q5AMB0Yai
そんな赤ひげ薬局も2006年に薬事法違反で摘発されたことがあります。
名古屋で販売した健康食品「ドキン」から承認を得ていない医薬品成分が検出されたとして7日間の業務停止処分を受けたんですね。
この承認を得ていない成分というのは「プソイドバルデナフィル」。最後にフィルという名前がついていることから感づいた方もいると思います。
非常に残念です。
「ドキン」は14300個販売されており、赤ひげ薬局に販売停止と回収を指示しています。その後かなりの数が回収されたようです。
意図的か意図せずに関わらず、絶対あってはいけないことですね。海外のよくわからない
個人輸入のジェネリック医薬品を買う危険性と変わらなくなってしまいます。
もう10年以上前のことで、それ以降同じ事態は起こっていないので、チェック体制は改善されたのかもしれません。